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おもひでぽろぽろ

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 まいった。

  まったく間抜けな事になったもんだと、俺は自分で自分の馬鹿さ加減に

 腹が立ってきた。

  授業が終わって、俺は友達と一緒に駅前の繁華街へと繰り出していた。

  まあ、繁華街といったって、そんなにいかがわしい場所ではない。

  ゲームセンターやら映画館、それからファミリーレストランなどが

 軒を連ねているだけで、「密着警察24時」あたりでやっているような

 デートクラブやら、ヤバそうな店などは一軒もないのだ。

  この街の治安は実に行き届いているらしい。

  それはいい事だ。

  俺は普通の高校二年生だし、不良ってワケでもない。

  だから、「危険」なメに会わないで済むこの街が気に入っている。

  そんなワケで、この安全な街でさんざんと放課後を満喫した後、

 もう午後七時もまわったことだし、そろそろお開きにしようと、友達と

 別れたのだ。実に健康的な高校生だと笑い会いながら。

  ところがそこで俺は問題に気づいた。

  学校に体操服を忘れてきてしまったのだ。

  小学生じゃあるまいし、体操服ごときでガタガタ言うのも馬鹿らしいが、

 間の悪い事に、明日は我がきらめき高校の体育祭があるのだ。

  替えの体操服は持っていないし、忘れてきた体操服は、実はもう

 1週間くらい教室に置きっぱなしになっているのだ。

  カビの一つも生えているかもしれない。

  いくらなんでも、カビの生えた体操服を着て人前に出るワケにも

 いかないだろうってんで、俺は夜の街を学校に向かって走っていた。

  今は5月の末日、もうかなり日は長くなっているのだが、

 あたりはかなり暗くなっていた。雲行きが怪しいのだ。

  天気予報で午後遅くなってから雨だとはいっていたが、

 関係ないだろうと、俺は傘を持ってきていなかった。

  だから、こんな所で降られたらかなわないと、みっともなくも走っているという

 ワケだ。

  まったく返す返すも間抜けな事になったものだ。

  俺は下校時に友達と歩いて来た道を、ひたすらに走り続けた。

  そうして15分くらい走った所で、やっと学校の正門が見えてきた。

  と、とうとう雨がポツリポツリと降り出してしまった。

 「加速装置!」

  俺は口の中でボソリと言い、ラストスパートをかけて校庭に走り込んだ。

  普段この時間には学校に居ないのでわからないが、まだ門が開いている

 という事は、部活をやっていて、まだ残っている連中がいるのだろう。

  そういえば、校庭のすみにある各部の部室には、まだいくつか明かりが

 灯っている。だが、校庭には人の姿はなかった。

  雨も降ってきた事だし、みんなもう切り上げて帰る所なのだろう。

  もっとも、ここからでは校舎の影に隠れて、良くは見えないのだが。

  俺は段々と強さを増してくる雨と競うようにして、正面玄関へと

 走り込んだ。

  それから、有り難いことにまだ鍵の掛かっていない入口を抜けて、自分の

 靴箱に靴を入れ、上履きを取り出してはきかえた。

  外から見た時、もう校舎の大部分の照明は切られていた。

  昇降口はまだ明かりがついていたが、廊下はもう暗い。

  あたりに人の気配はまるでなく、少し湿った校内の空気に、

 外の雨音が静かに響いていた。

  俺はとっとと用を済まそうと思って、その誰も居ない暗い廊下を走り出した。

  足音を立てずにだ。

  かなり足首に負担がかかる走り方だが、こんな静かな校内で

 ドッタンバッタンと音が立てられる程、俺は無神経ではないのだ。

  俺たち2年の教室は2階にある。

  階段をポンポンと2段飛びに駆け上がり、角を曲がる。

  ドンッ!

 「きゃあっ!?」

  俺はそこで何かにぶつかった。

  柔らかい物だ。その物体は心底驚いたというような叫び声を上げて、

 ドシンと倒れた。

  俺の方も真っ暗な廊下で、出会い頭に何かに衝突したので驚いたが、

 なんとか叫び声を上げるのは堪えた。

  もうわかっていると思うが、俺がぶつかったのは女の子だ。

  その娘はしりもちをついたまま、俺を見上げていた。

 「あの、大丈夫?」

  俺は声をかけて、その娘をよく見てみた。

  暗くて始めはわからなかったが、少し顔を近づけてみて、それが誰なのか

 わかった。

 「沙希?」

  まだ惚けたように座り込んでいる娘は、俺のクラスメイトの沙希であった。

  いつも明るく、友達も多い優しい娘で、野球部のマネージャーを

 しているハズだ。ふた言目には「根性」という言葉が出てくる、応援好きで

 世話好きの彼女を、俺は根性娘と言ってよくからかっていた。

  彼女もそれに笑いながら言い返してきたりしていたので、男友達のように

 自然に話せる、数少ない女友達の1人だ。

 「沙希、大丈夫か? ほら、早く立てよ。パンツ見えちゃうぜ?」

  俺は笑いながら沙希に手を差し出した。

  沙希はセーラー服姿で、両手を後ろについたまま膝を立てたように

 なっていたので、本当にパンツが見えそうになっていたのだ。

 「水無月・・君?」

  沙希は心なしか震えた声で、俺の名を確かめた。

  だが、差し出した俺の手を握ろうとはしない。

 「おい、どうしたんだよ。どっか打ったのか?」

  俺はちょっと心配になって、少し腰をかがめて沙希の顔を見た。

  その時だ。

  沙希の大きな瞳から、ジワリと涙が溢れ出してきた。

  その涙は珠のように膨れ上がって、ポロリと頬を転がるように落ちた。

  後はとめどもなく、次から次へと新しい涙がこぼれ落ちる。

  沙希の表情は、始めと同じように惚けたままなので、突然流れ出た

 涙に俺は慌ててしまった。

 「な、何だよ。そんなに驚いたのか? でもほら、出会い頭の事故は五分五分

 なんだからさ・・」

 「・・・・・・・」

  沙希は何も答えない。

  声も無く、涙だけを流しているのだ。

  いったいどうしちまったんだろうか? 何だか悪い事をしてしまったみたいに、

 俺はいたたまれない気分になってきた。

  とにかく、彼女を立たせなければ。

 「ほら。どこも痛くないんだったら、手ェかしてやるから立てよ」

  俺は強引に沙希の手首を掴み、ぐいっとばかりに引っ張った。

  ピチャリ・・・。

  あれ? なんだ今の・・湿った布を持ち上げた時みたいな音・・・?

  俺が一瞬動きを止めた瞬間、沙希が俺の手を振りほどいた。

  少し持ち上がっていた彼女のおしりが、また廊下にペタリと座り込んで

 しまう。

  ペチャッ・・・。

  又だ。なんだ、この音?

 「おい、どうしたってんだよ?」

  俺は訳がわからなくて、少し語気を強めてそう言ったが、今度も

 沙希は何も答えなかった。

  俺は多少イライラしてきた。何がイヤかって、訳の分からない事ほど

 イヤなモノはない。

  俺は沙希を背中から抱え起こそうと考えて、彼女の後ろに回り込むことにした。

  ビチャッ・・・。

 「あれ?」

  今の音は、俺の足元から聞こえた。水たまりに踏み込んでしまった時の

 ような音だ。でも、ここは廊下だぜ?

  不信に思って、俺は足元に視線を落としてみたが、

 暗くてよく分からない・・・。

  仕方なく、爪先でトントンと廊下を叩いてみると、確かにそこからは

 ピチャピチャと水の音がしてくるではないか。

  雨漏りのはずはないし、誰かが水を零したのだろう。

  あ、じゃあ沙希、この水たまりの中に倒れちゃったのか?

  まいった・・悪い事しちゃったなあ。

 「沙希・・ごめんな、濡れちゃったか?」

  俺は完全にしゃがみこんで、沙希の顔の前で謝ったが、沙希は泣き止もう

 とはしなかった。それどころか涙は益々その勢いを増し、嗚咽まで

 漏らし始めてしまったではないか。

 「・・えっ・・えっ・・・ぐすっ・・」

 「おい、そんなに泣くなよ・・。ほら、外も雨降ってることだしさ、

 それに濡れたと思えばいいだろう? 乾かせばいいんだしさ」

  俺はいつもの軽口をきくように、努めて明るくそう言った。

  ところがだ。その途端に沙希は、両手で顔を覆い、わっとばかりに

 泣き伏してしまったではないか。

 「お、おい・・大げさだな、ちょっと濡れたくらいでさ・・・」

  俺は内心オロオロしたが、みっともないのでそれをぐっと堪えて、

 怒ったように言った。

  ああ・・なんだか俺、小学生のいじめっ子みたいじゃないか。

  でもなあ、少し濡れたくらいでこんなに泣く事もないよな。

 「なあほら、いつまでも座ってないでさ、立てってば!」

  俺は表面上作っていた怒りが、心にまで浸透してしまったかのように、

 本心から怒り始めていた。

  あれ?

  この匂い・・・なんだか甘ったるいような、潮の香りのような匂い・・。

  俺はその時になって、始めてその匂いに気が付いた。

  それは俺の足元から・・沙希のおしりのあたりから漂ってきている。

  まさか・・?

 「沙希・・・おまえ・・・」

  俺はそう言ってしまってからまずいと思ったが、遅すぎた。

  俺の声にかぶさるようにして、沙希の泣き声が少し大きくなったのだ。

  ここまでくれば間違いない。

  いくら鈍い俺でも気が付く。

  彼女は失禁していた。俺の足元に溜まっている水は、

 沙希のおしっこだったのだ。

  まいった。俺はいったい何と言ったらいいのだろうか?

  でもこのまま黙ってるワケにも・・ああ、どうしよう?

  俺の頭の中は、グルグルと回り始めた。

  と言っても、いい考えをひねり出そうとしているワケではなくて、

 ただ、どうしよう、どうしようという思いが渦巻いていただけだ。

  何処か遠いところから響いてくるように、沙希の嗚咽が聞こえている。

  それから・・人の声。これ、俺の声か?

 「な、なんだよおまえ、そんなに驚いたのか?

 あ、あのさ・・ごめんな? でもほら、仕方ないよな、ホント・・・」

  気が付いた時には、俺はそんな事を早口でまくし立てていた。

  女の子が失禁したってのに、こんな言いぐさはないよな・・と、

 頭の中でもう一人の俺が・・たぶんこっちがホントの俺だ・・思っていたが、

 口からは普段のクセというかなんというか、自然とそんな言葉が

 出てきてしまっているのだ。

 「とにかく立てよっ!」

  俺の手が勝手に動き、またもや彼女の手首を掴んだ。

  そして顔を覆っている手を引き剥がすようにして、彼女の体を引っ張り

 上げる。

 「いや! 離して・・ぐすっ・・・」

  沙希は抵抗したが、俺は力を緩めなかった。

  彼女にしてもどうしたらいいか分からなくて、ただなんとなく抵抗を

 しているのだろう。現実から逃避して、いつまでもここに座っていたいのかも

 しれない。

  無理やりにではあるが、沙希は自分の足でなんとか立ち上がった。

  でも俯いたまま、グスグスと鼻を鳴らしていて、泣き止む気配はない。

  俺は小刻みに震える彼女の膝に気が付き、流石に可哀相になってきて、

 掴んでいた手首を離す。沙希はその手を自分の目に持っていき、涙を擦った。

  たぶんパンツに残っていたのだろう・・小さな雫がポタリと落ちて、

 沙希の足元に落ちた。

 「なあ、もう泣くなよ。驚かせたのは謝るから・・ごめんな?」

 「・・・違うの・・」

 「え?」

  沙希が涙声で答えてくれる。

 「水無月君のせいじゃないの・・あたし・・ずっと我慢してたから・・」

 「それで・・トイレに行こうとしてたのか?」

 「うん」

  運が悪かった。

  そんな状態で俺とぶつかってしまったのだ。

  俺は沙希が俺のせいじゃないと言ってくれた事で、かえって責任を感じて

 しまった。凄く恥ずかしいだろうに、どこまで優しいんだろうか、この娘は。

 「でもさ、ぶつかったのは俺のせいでもあるし・・やっぱり俺が悪い

 んだよ。本当にごめんな・・」

 「ううん・・謝らないで・・・」

 「でも・・」

  沙希はまだ俯いたままだが、もう泣き止んでいるようだ。

  時々鼻をすする音が聞こえるだけだ。

  しかし、このままにしとくワケにはいかないな。

 「な、なあ沙希・・着替え、持ってるか?」

 「うん・・教室にジャージがある」

  沙希はコクリと頷いて言った。

  着替えがあるならしめたものだ。後はどこで着替えるかだけど、

 きっとおしりや足はびしょ濡れだろうし、トイレで着替えれば拭く事も出来る

 し、万事OKかな?

 「じゃあ・・俺が持ってきてやるからさ、トイレで着替えなよ」

 「・・うん。そうするね。ありがとう」

  沙希はそう言うと、ゆっくりと歩き出そうとしたが、ふと立ち止まると

 「あ・・でも・・その、コレ・・どうしよう?」

  と、もじもじと恥ずかしそうに廊下の「水たまり」を見て言った。

  そうだな、いくらなんでもこのままにしとくワケにもいかないか。

 「ああ・・俺が片付けとくから」

 「え? で、でも・・汚くなあい?」

 「いいからさ、早くトイレ行きなよ。気持ち悪いだろ?」

 「うん・・ありがとう・・でも・・恥ずかしいな・・・」

 「気持ちはわかるけどさ、誰かに見られる前になんとかしなくちゃ」

 「そ、そうだよね。じゃ、じゃあ・・」

  沙希は少し慌てて、それでもゆっくりと歩いてトイレに向かった。

  スカートの後ろが黒く湿っている・・・。

  少し足が開いている。濡れたパンツが気持ち悪いのだろう。

  それにしても・・恥ずかしい、か。

  出来ればそんな事は言わないで欲しかった。妙に意識しちゃうじゃないか。

  誓って俺にはそっちの趣味はないが、意識し始めてしまうと、もう

 どうにもいけない。

  女子高生のおしっこね・・ま、めったにお目にかかれないシロモノではある。

  それに・・これは沙希のモノだ。

  普段は別段意識しないでいるけど、沙希って結構可愛いよなあ。

  少しふっくらした、実に女の子らしい可愛い顔に、少しタレ目気味の大きな瞳。

  それから柔らかそうなショートカットの髪の毛。

  うん・・改めて考えるとかなりの美少女だ。

  いや、美少女っていうとなんだか冷たそうな印象だなあ。

  沙希はなんていうか、凄くあったかい雰囲気があるんだよな。

  口許なんかふにゃっとした感じで、優しくて家庭的な雰囲気。

  かなりファンも多いらしい。

  同性に好かれる女の子は、本当にいい娘だって言うけど、厭味のない彼女

 には、当然女の子の友達も多い。ならばファンが多いのも頷ける話だ。

  あれ?

  今・・何だかムカっときたな。

  ん??・・・できれば沙希には、他の男と話してもらいたくないな。

  誰にでも優しいから、ヘンに嫉妬してしまうじゃないか・・・何で?

  これって俺が・・沙希を好きだって事か?

  それともタダの性欲だろうか?

  えい、どっちでもいい!

  愛だろうが恋だろうが性欲だろうが、俺が沙希に好意を抱いているのは

 確かなんだから。

  そりゃそうか・・キライな女の子と話したりはしないもんな。

  ・・っと、いけねぇ。こんな事考えてる場合じゃないんだった。

  早いとこ始末をつけてしまわないと、誰かに見られてしまうかもしれない。

  もし沙希が失禁したなんて事が他のヤツらにバレたら、彼女、自殺して

 しまうかもしれない。

  これは俺と沙希だけの秘密だ。

  絶対に他人に知られてはマズい。

  いや、絶対に知ってほしくない。

  俺は辺りを見回して、誰もいないのを確認すると、その場を離れて

 水飲み場へと向かった。

  そこには掃除用のバケツと雑巾があるハズだ。

  少し歩いて水飲み場へと到着した俺は、そこに据えつけてある物置というか

 ロッカーというか、とにかく掃除用具入れを開けた。

  錆びついたドアが甲高い金属音を、しんと静まり返った校舎の中に響かせる。

  ドキっとしたが、表情には出さずに中を確かめた。

  あった。むっとする異臭が漂うロッカーの中には、雑巾にバケツ、

 それからモップなどが乱雑に仕舞われていた。

  俺は比較的新しい金属製のバケツを2つ選んで手にとり、それからモップでは

 なくて、何故か雑巾を選んで、これも手に取った。

  今度は音を立てないように、そっとドアを締め、1つのバケツに水を入れる。

  蛇口を捻ると、水が勢い良くバケツに注ぎ込まれ、鈍い音を立てて水位を

 上げて行く。

  俺は水か溜まる間に、流しの正面にある窓に目をやった。

  そこからは校庭が一望できるが、もう外は完全に暗闇で良く見えない。

  それでも校庭から人気が失せたのは分かった。

  雨粒が窓に当たっては流れ落ちていく。

  大分強く降ってきているようだ。

  うっすらとその窓硝子に映った俺の顔は、なんだかとても真剣な表情に

 見える。

  バケツに溜まる水の音に混じって、サーサーという雨音が優しく響いている。

  なんだか、時が止まってしまったかのような錯覚に陥りそうだ。

  沙希・・・か・・・。

  何故か彼女の名前を頭の中で呼んでみた。

  それからふと我に帰って視線を落としてみると、もうバケツからは水が

 溢れ出していた。

  俺は蛇口を閉めて水を止め、バケツから余分な水を捨てた。

  銀色のバケツに、これもまた銀色の水玉が光っている。

  俺は少し気合を入れ、右手に水の入ったバケツ、左手には雑巾の入った

 バケツを持って、先程の場所へと戻った。

  そこは相変わらず無人で、静まり返っている。

  廊下には、俺の上履きがつけたのだろう、足跡が微かに付いている。

  バケツを廊下にそっと置き、「水たまり」の脇にしゃがみこんだ俺は、

 乾いたままの雑巾をその上に浸すように置いた。

  固くゴワついていた雑巾が、沙希のおしっこを吸って、柔らかくしんなりと

 していく。

  俺はしばらくそれをぼーっと見ていたが、右手をその雑巾の上に添えた。

  冷たい・・・。

  ひんやりとしたそれは、たちまち俺の指先を濡らした。

  これが・・彼女の・・・。

  今度は掌を完全に押しつけてみる。

  チャプ・・。

  それは普通の水と同じ感触だったが、なぜか俺はそれが皮膚を通して

 しみ込んでくるような感じがした。

  でも、いやじゃない。

  自分の小便でも、こうはいかないだろう。

  なんだか、少し興奮して・・優しい気持ちになってきた。

  おかしいな、なんでおしっこを触って優しい気持ちになんてなるんだ?

  沙希のだから・・か。

  俺は雑巾を取り上げると、何も入っていないバケツの上でそれを絞る。

  ジャアっと音を立てて絞り出されたそれは、微かに黄色いような気がした。

  そして今度はそれを水のはいったバケツで濯ぎ、また廊下を拭く。

  それを何度か繰り返し、大きな水たまりがなくなったのを確認して、

 水飲み場へと向かう。

  まず両方のバケツの中身を捨て、雑巾を洗おうとしたが、なんとなく手が

 気になってしまい、そっと右手を鼻先へと持っていった。

  それは・・すえた雑巾の匂いしかしなかった。

  俺はなんとなくホっとした気分になり、雑巾とバケツを洗い、元の場所へと

 片付けてから、今度は自分の教室へと向かった。

  廊下から教室を覗き込むが、想像どおりそこには人の姿は無い。

  教室の後ろにある引き戸を開けて、俺は中に入った。

  誰もいない真っ暗な教室は、微かに埃の匂いがする。

  普段は気にもとめなかったが、なんとも不思議なモノだ。

  明かりを灯けようかとも思ったが、誰に見られるともわからないので

 止め、沙希の机へと向かう。

  その机は落書きもなく・・あたりまえか・・綺麗なものだ。

  なんとなく沙希の匂い、洗濯石鹸とシャンプーの匂いがするような気がしたが、

 たぶん気のせいだろう。

  机の両脇には何もなく、ただポツンと机上に沙希の通学鞄だけが置かれていた。

  まさかこの中にはジャージは入らないだろうと思い、机の中を覗き込んで

 みたが、そこには数冊のノートがあるだけで、ジャージなどは影も形もない。

  仕方なく俺は、少し気が引けたが・・それでもドキドキしながら沙希の鞄を

 開けてみた。

  それからそこを覗き込んでみたが、やはりそこには教科書や

 ノートしか入っていなかった。

  俺は困りながらも、何故か鞄を閉めてしまうのが惜しくて、その中を

 調べてみる。後で沙希に気づかれないように、細心の注意を払いながらだ。

  もっとも、少々乱暴にしたってバレっこないのだろうが、なんとなく負い目

 を感じている時というのは、つまらない事にこだわってしまうものなのだ。

  ん?・・何も無い。つまんないな。

  雑誌でも入っていれば、沙希が普段どんな物を読んでいるか判ったのにな。

  諦めて鞄を閉めようとした時、俺はふと鞄の内側にあるポケットに何か

 入っているのに気が付いた。

  そっとそれを取り出してみると、それは小さな絆創膏だった。

  それはピンク色をしていて、なにやら犬のキャラクターが描かれている。

  沙希、こんなの使ってるんだ・・はは、可愛いなあ。

  俺はそれを見ながら思わず微笑んでしまった。

  あまりにも沙希のキャラクターに似合っていたからだ。

  ・・一枚くらい、わかんないよな?

  俺は自分に問い掛けて、その絆創膏を1枚抜き取って自分のポケットに

 仕舞い込んだ。

  沙希と同じ物を持っていたかったのだ。

  さて、それにしてもどうしたものか・・あ、そうだ。

  俺はふと気づき、教室の後ろにある棚に向かった。

  そこは生徒ひとりひとりの割当があって、自由に使っても良い事になって

 いるのだ。きっとそこにあるのだろう。

  えっと、沙希・・と。

  一つずつ棚に貼られている名札を探していく。

  あった、沙希。

  そこには予想通り、青いジャージが綺麗に畳まれて入っていた。

それを崩さないように取ってみると、なんともフワリとした感触がした。

  たかがジャージなのに、何故こんなにも柔らかいのか不思議だ。

  上着も持っていったほうがいいかな?

  俺はそう思い、両方を持って教室を出た。

  歩きながら、胸の前に抱えたジャージの感触を確かめる。

  なんだか温かいな・・。

  俺はごく自然に、そっとその匂いを嗅いでみた。

  ふわっと漂ってくる甘くて清潔な香りが、とても鼻に心地いい。

  沙希の匂いだ。

  俺はその瞬間、胸が締めつけられるような切なさを覚えた。

  さて、それから少し歩いた所で、俺はトイレについてしまった。

  男子用と女子用が、隣り合わせにある。

  女子トイレの入口からは、暗い廊下に明かりが漏れていた。

  まさか男子用に入ったって事はないだろうから、このジャージを届ける為には

 女子用に入らなくてはならない。

  むう・・役得・・か?

  俺は緊張しながら、そろりそろりと足を踏み入れた。

  沙希以外の女の子がいたりしたら、えらい事になってしまう。

  入口から少し入って、今度は少し横にある内側の入口を覗き込む。

  廊下からは直接中が見えないような造りになっている為だ。

  照明が灯けられた室内には、誰もいなかった。

  聞き耳を立ててみたが、何の音も聞こえない。

  男子用とは違い、通路を挟んで両側に個室の列が並んでいる。

  その殆どは少し扉が開いていて、誰もいないという事を示していたが、

 中央の1つと、一番奥の扉がピッタリと閉じられているのが見えた。

  多分一番奥のは掃除用具入れの扉だろう。

  俺は静かに唾を呑み込み、足音を立てないようにして忍び込んだ。

  芳香剤と水の匂いが俺を包む。

  そして中央の個室の前にたどり着くと、できるだけ小さな声で

 「沙希?」

  と、声をかけた。

  神様、どうかこの中にいるのが沙希でありますように・・・。

 「水無月君?」

  はぁ・・・よかった。

  扉の向こうから聞こえるコロコロと可愛いこの声は、間違いなく沙希の声だ。

 「良かったぁ・・誰か入ってきたみたいだから、私ドキドキしてたの」

 「え? 足音聞こえてたの?」

 「ううん・・なんとなく誰か来たなって感じただけ」

 「そっか。あ、ジャージ持ってきたよ。もういい?」

 「うん・・ちょっと待ってて」」

  なんだか声が・・恥ずかしそうではあるが、明るいな。

  普段ふざけあっている仲だから、沙希にしても多少は気が楽なんだろう。

  もし俺以外の男があの場に居合わせたとしたら、きっと沙希は

 もっと沈んでいたに違いない。

  ・・・それって、喜んでいい事なのか、それとも俺を男として見てくれて

 いないのか・・。

  そんな事を考えていたら、沙希が入っている個室の中から、なにやらゴソゴソ

 という物音が聞こえてきた。

  俺は息を殺してその音に耳をすます。

  ガサゴソいう音は、たぶんトイレットペーパーを引き出している音だ。

  なるべく音を立てないようにしているのか、それはゆっくりと不自然に

 聞こえてくる。

  その後に、またカサカサという音。

  これは・・拭いている音だ。

  俺は思わずゴクリと喉を鳴らしてしまった。

  いったい何処を拭いているのかを、想像してしまったのだ。

 「水無月君?」

 「あ・・ああ?」

  突然沙希が言った。俺はそれに吃りながら答える。

  なんだか頭の中を見透かされたような気分だ。

 「あの・・外で待っててもいいのよ?」

 「いや、ここでいいよ」

  俺は・・まあ下心からなんだけれど、ここを出たくなかったので

 沙希の勧めを辞退した。普段どおりの口調で喋るのには苦労したが。

 「そ、そう・・」

  あれ? 流石に沙希も音を聞かれるのは恥ずかしいのかな・・なんだか

 気まずそうな感じだ。なら、外で待ってて・・と、言えばいいのにな。

  それからまた、ゴソゴソという小さな音が聞こえてきた。

  トイレの中には雨の音も伝わってはこず、電灯の微かな唸りだけが

 耳に届く。

  沈黙と時間の流れ。

 「あ、あのさぁ・・」

  俺は耐えきれなくなって口を開いた。

 「な、何?」

 「なんでさ、その・・そんなにギリギリまで我慢してたんだよ?」

 「え・・あのね、部活を途中で抜けられなくて・・・」

 「ふ?ん。野球部のマネージャーってそんなに忙しいのか。

 あ、マネージャーだったよな?」

 「うん。今日はちょっと特別よ。いつもそんなに忙しい訳じゃないの」

 「大変なんだなあ」

 「でも、私頑張っている人の応援するの好きだから」

  むっ・・あんまり野球部のヤツらの世話を焼かないでほしいな・・。

 「ねえ、水無月君も野球部に入ったら?

 水無月君、運動神経いいし、結構根性もあるしね」

 「ええ? いいよ、俺は・・・」

 「そう・・残念だな・・・」

  なんだか悲しそうな声・・。

 「ごめんな・・」

 「い、いいの。でも気が向いたら一度見にきてね?」

  沙希の声は、辺りを気にしながらも少し大きい。

  たぶん音を消すために意識的にそうしているのだろう。

  時々声に力が籠もったり、発音がおかしくなる時があるが、きっと

 身体を曲げたりしている為だろう・・・。

  身体を曲げて拭かなければならないところってーと・・足かな?

 「そっか・・。でも、ホントに悪いな・・ごめんな?」

 「い、いいのよ・・もう。水無月君って・・優しいのね・・」

 「そ、そうか?」

  会話が途切れた。

  優しいか・・沙希よぉ、男の優しさなんて下心からきてるもんなんだぞ・・・。

  でも、そう言われて悪い気はしない。

  特に彼女みたいに優しい娘から言われると格別だ。

 「あの・・もういいわよ・・」

  どうやら後始末が終わったらしい。

 「それじゃ、ジャージ投げるぞ?」

 「待って、どこから?」

 「上から・・あれ?」

  俺はドアの上を見て戸惑ってしまった。

  そこは完全に塞がっていて、とてもジャージなど入ろうハズもなかったのだ。

 「男子トイレだと上が開いてるんだけどなあ・・どうしよう?」

 「・・じゃあ、床の上に置いておいてくれればいいよ・・」

 「え・・でも、床びしょびしょだぜ?」

  トイレの床は掃除の跡なのだろうか、天井の電灯が映り込むくらいに

 濡れているのだ。

 「なあ、少しだけドア開けよ。そこから入れてやるからさ」

  俺はほんのちょっと邪な気持ちを抱きつつ、そう提案した。

  いや、まさか覗いたりするつもりはないが、ひょっとしたら・・万が一にも

 偶然に見えるなんて事があるかもしれないじゃないか。

  多分沙希は、下半身ハダカのハズだものな・・・。

 「え・・でも・・」

 「大丈夫だよ、絶対に覗いたりしないからさ」

  俺は沙希を安心させるように、努めて明るく言った。

 「ち、違うの。水無月君、そんな事する人じゃないもん・・・。

 ただ・・恥ずかしくて・・・」

  う、心が痛む。沙希、本当に俺の事を信用してくれているらしい。

  俺の下心は急速に萎み、かわりに反省と沙希への愛情が膨れ上がってきた。

 「そ、そっか・・じゃ・・なるべく濡れないように置いておくよ」

 「あ・・待って。やっぱり・・少し開けるね」

 「ん・・わかった」

  沙希は俺を傷つけまいとしてそう言い直したのか、それともジャージが濡れる

 のがイヤだったのか・・。

  カチャリと音がした。カギを開けたのだろう。

  俺はドアを凝視していたが、無理やり視線を外した。

  俺を信じてくれた沙希を、裏切るような行為に思えたからだ。

  それでも視界のすみでドアを見る。

  だって、そうしないと・・しょうがないじゃないか。

  すると、ドアがほんの少しだけ外側に開いた。

  そこから白い沙希の指がすっと現れる。

 「は、はい・・」

  震えるような沙希の声。

  俺はその指に、そっとジャージを渡してあげた。

  沙希はそれを確かめると、無理な指の動きでジャージを掴んだ。

  辛うじて指だけが出るくらいしか開いていないドアのせいだ。

 「離すぞ?」

 「うん、いいよ・・」

  俺がジャージから手を離した瞬間だ。

  これから先、ずっと俺の脳裏に焼きつく事になる出来事が起こった。

  指先だけで掴んでいたジャージがドアにひっかかり、沙希の指から

 引き剥がされてしまったのだ。

  あっと思い、俺は素早く手を延ばしてジャージを捕らえる。

  そして沙希も・・・。

  音は聞こえなかった。ただ、映像だけが非現実的に見えていた。

  ドアが慌てたように開き、そこから前かがみになって白いものが飛び出して

 きた。

  俺の手と沙希の手が同時にジャージを掴み、そこで止まった。

  その手の白さ、沙希の身体の白さが俺の網膜にやきついた。

 「あ・・・」

  耳に音が戻った。

  それは息を飲むような沙希の声だ。

 「きゃあっ!」

  次の瞬間、そう大きな声をあげて、沙希が手で股間を隠してしゃがみ込んだ。

 「あ・・あのっ・・」

  俺は口では何か言おうとしたのだが、目はその姿から引き剥がす事が

 できないでいた。

  沙希は、落ちそうになるジャージを追って、とっさに身体を乗り出して

 しまったのだ。

  結果として・・当然ながらドアは開き、俺の目の前に

 飛び出してしまったワケだ。

  彼女の下半身は、とっさの事で良くは見えなかったが、

 想像した通りに何も着ていない状態だった。

  さらに想像以上の事だが、上半身も何も着ていなかった。

  いや、チラっと見た・・たぶん白と青の、ストライプの

 ブラジャーだけをつけていた。

 「沙希・・えっと・・」

 「み、見ないでっ!」

  沙希は泣きそうな声で訴えた。

  丸くなっているので、背中だけが見える。

  それは真っ白くて、少し震えていた。

  その背中に走るブラの紐を見た瞬間、俺の中で何かが切れた。

 「あっ!?」

  俺は沙希を抱え込むようにして立たせ、個室の中に押し込んだ。

  そして彼女のカラダを壁に押しつけたまま、ドアを閉めてカギをかける。

  その間、沙希は一言も喋らず、抵抗すらしなかった。

  一瞬の間に起こった出来事なので、呆然としているらしい。

  それでもしっかりと股間と胸を両手で隠している。

  俺は狭い個室内で向きを変えて、沙希と向き合った。

  お互いの息と息がぶつかりそうな距離に、沙希の白いカラダがある。

  沙希の顔は驚きと戸惑いに彩られていて、大きな瞳がゆらゆらと揺れていた。

  俺は沙希の手を掴むと胸から引き剥がし、余ったもう片方の手で

 ブラジャーごと彼女の膨らみを掴む。

 「・・・み、水無月君・・やめてっ!」

  その時になって、始めて沙希は抵抗を示した。

  だが片手は股間を隠しているし、狭い個室内では身動きもとれず、ただ

 カラダに力を入れてもがく事しかできない。

  沙希のムネはとても柔らかかった。

  それはブラジャー越しでもはっきりと判る。

  いつも制服や体操服の上から見て想像していた通り、ふっくらと

 かなりの大きさだ。

  俺はさらに指に力を入れて、ギュウっと握ってみた。

  ぐにゃっとカタチを変えたムネは、ある一点を過ぎると急に抵抗を

 増して、圧力の高いゴムマリのような感触になる。

 「い・・痛いっ! どうしたの水無月君・・お願いだからやめてぇ!」

  沙希が下から俺の顔を見上げた。

  俺の目と彼女の目が合う。その瞳には悲しみの色が溢れ、涙が滲んでいた。

 「沙希・・大きな声出すと、誰かに聞こえるよ」

  俺は卑怯者だ。

  だけどここまできたら引き返せない。

  でも・・なんでここまできてしまったのだろう?

  なんだか無意識のうちに行動していたような感じがする。

  今になって現実を把握して、猛烈な興奮が沸き起こってきた。

  そうだ、俺は今沙希のムネを触ってるんだ。

  その暖かさは俺の全身にしみ入るように心地良かったが、同時に

 凶暴に俺に命じていた。もっとやれ・・と。

 「ねえ、お願いっ! お願いだからやめて・・ねぇ・・」

  俺の言葉に怯えたのだろうか、沙希は声を潜めるようにしながら

 懇願してくる。

  だが俺は止めない。

 「頼むよ、もう少しだけ触らせて・・」

 「いやっ!」

 「どうして・・」

 「どうしてって・・恥ずかしいよ!」

 「じゃあ・・沙希、一生ムネを触らせないのか?」

 「そんな・・」

  沙希のカラダに汗が滲んできた。

  むっとする熱い空気が、甘い香りとなって立ち登ってくる。

  俺は一端沙希のムネから手をはなして、その場にしゃがみこんだ。

 「あっ! や、やだ!」

  俺の目の前に沙希のおなかがあるが、沙希は今度は両手でしっかりと

 股間を隠してしまった。しゃがみこむように膝が曲がっているが、

 狭いのでそうもいかない。

  俺は下から沙希の顔を見上げ、両手をさっと上に延ばした。

  そしてブラジャーの下側から、隙間に指を差し入れる。

 「あいやだめぇっ!」

  沙希が慌てて早口で叫ぶ。たぶん「あ、いや、だめぇ・・」だろう。

  だけど両手が下に下がっていたので、抵抗らしい抵抗は出来なかった。

  ただ首と肩をすくめて、胸を守ろうとしただけだ。

  俺はブラの隙間に入った指をさらに進め、手の甲でそれを押し上げた。

  ぎゅっと抵抗があって破れてしまうかと思ったが、幸いにも

 ブラはズルっとずりあがってくれた。

  ムネの膨らみの上に、引っ掛かるようにしてまとわりつく。

 「あ・・・」

  直接ムネを触られ、沙希は絶句した。

  途端に顔がぱあっと赤くなり、ますます泣きそうな表情になる。

  俺は下から見上げたまま、そのムネを優しく揉んだ。

 「沙希ォ・・すげェ、柔らかくて気持ちいい・・・」

 「そんなこと・・あんっ! や・・やめてェ?・・」

  沙希はぎゅっと顔をしかめている。

  膝で俺を突き飛ばそうと思えば出来るハズなのだが、そうしようとはしない。

 「女の子のムネって、こんなに柔らかいんだ・・沙希、凄い・・」

  いったい何が凄いのか自分でも判っていないが、ただただ俺は驚嘆する

 ばかりだ。

 「こんなの・・こんなの・・やめてよぉ・・・」

  沙希の目から、とうとう涙が溢れ出した。

  それはポタリポタリと、俺の顔に降りかかってくる。

  そして頬をつたい、つつっと流れていく。

  あったかい・・口許についた涙を、俺は舐めてみる。

  それはしょっぱくて甘い、不思議な液体だった。

  俺は沙希のムネから手をはなして、立ち上がった。

  沙希は腕をぎゅっと中央によせてムネを隠そうとしたが、かえって

 両脇からムネを寄せ集めてしまい、それはぷっくりと盛り上がってしまった。

  俺はそのムネをじっと見つめる。

  ムネの登頂には、ピンク色の乳首が恥ずかしそうに震えている。

  膨らみそのものも、すごくふっくらとして可愛い。

  沙希のカラダには適度に脂肪がついていて、なんとも女の子女の子した

 優しさに満ちている。

 「や、恥ずかしいから・・
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