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一夏の経験

ここでは、一夏の経験 に関する情報を紹介しています。
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第一章 下着泥棒
 
 健一は、小さいときから一人で居ることが好きだった。勿論初めからそうだったわけではない。家が東京の団地住まいで、親も共働きだったため、今では死語になってしまったが、いわゆる「鍵っ子」と世間で言われる子供だった。学校から帰って、鍵で玄関の扉を開けても出迎えてくれる人も居ない。友達と遊びに出ることもあったが、一人で居ると無性に人恋しくなり、無意識のうちに母親の下着をタンスからとり出しては広げ、顔を着けて陶然とし、時間を忘れた。
 初めは母親が洗濯物を取り込むのを手伝っているとき、肌触りのいい母親のブラウスのスベスベした感じにうっとりしてから次々に様々なものに手を伸ばした。一時スカートの裏地にもはまった。光沢のある生地に扇情的な魅力とツルツルした肌触りのよさに惹かれた。そんな一人遊びを憶えた頃から一人で居ることが苦ではなくなった。
 一人は美容師、一人はブティックに勤めていた。急かしている方が美容師のルミ。もう一人の聞き役なのが、商社OLのカオルだ。その家はカオルが両親と住んでいたものだった。大手建築会社の現地役員としてシンガポールへ単身赴任していった父親が、体調不良を訴えたのは昨年の暮れのこと。妻の現地住まいを了承させ、この春にカオルの母親はシンガポールへ行ってしまった。その後、一人で広い家をもてあましていたカオルが学生時代の友人であるルミを住まわせたのだった。
 ルミの家は都心からは離れていたこともあって、よろこんで話に乗ってきた。しかし二人ともそれまで一人で暮らした経験がなく、炊事は何とかこなすものの掃除、洗濯、ゴミ出しなど今までしたこともなかった。
第二章 飼育

 「さぁ、どうしよう、何からやってもらおうか。それじゃ、まず、私たち今夕飯を食べたところだったんだけど、食べ残したものを片づけて、食器を洗ってもらいましょうか」少年は、テーブルにあった皿を集め食べ残したものを一つの皿にあけて、流しに運こんだ。
 するとルミが、「何やってんのそれ捨てちゃっていいの。おまえの食べるものがなくなっちゃうわよ。おまえがそれ食べてもいいのよ、犬は食べ残しでも何でも食べるでしょ。さあ。犬みたいに手を使わないで食べなさい」「・・・・」どうしていいか分からない健一。
 「そっか、そのままじゃやなの。犬なんだもんね。それじゃ私が咀嚼して上げるわ」ルミは、そう言うとニコニコしながら食べ残しのサラダやウインナーを口に運び、噛んでは皿に落とし、その皿を床に置いた。始め少し躊躇したものの、急に空腹を憶えた。床に跪き手を使わずに少年は食べた。軽い屈辱感と同時に近くにいるお姉さんたちの体臭を吸って甘酸っぱい香りのするように感じる唾液の付着するものをたべていると、いま出したばかりだというのに、ペニスからはヌルヌルと先走りの液体が出てパンティを汚した。
 「いいかい、おまえにはこの犬用の首輪をつけてあげるから。一日中これを着けているんだよ。うれしいでしょ。これをつけてダイニングの机に縛るから、おとなしく今日はそこで寝なさい。おかしな真似をしたらいいかい、分かってるね」首輪をされると首輪につけた綱をもったルミにダイニングへ連れてこられた。少年は机に縄で縛られ、両手も縄で縛られた。カオルが後から持ってきてくれた肌掛け一枚にくるまって、その日は寝た。

第3章 軟禁 
 二人が居なくなってしまうと途端にお腹が空いていることに気付いた。ダイニングの机にはまた食べ残しの料理が残されていた。早速ひとつまみ食べた。その時カメラが自分を見ているのが目に付いた。すぐに皿を床に置き食べた。食べ終わるとそれらを洗い。テーブルの上を拭いた。それから散らかっていた新聞の類を片付け、綱の長さだけ家の中を見て歩いた。
 二人だけで暮らすには広すぎる家だったが、綱があるのですべては見て歩けない。五メートルくらいの綱が行動範囲を制限していた。机から外そうと思えば出来ないことはない。でももしもそれをカメラで見られていたらと思うとためらわれた。
 健一はダイニングに戻ってきた。机にはルミの置いていった本が何冊かあった。どれも文庫くらいの大きさで、紙のカバーがされていた。開いてみると、一頁目に「黒い下着の義母」とあった。タイトルに吸い込まれるように健一は読み耽った。自分と同じくらいの少年の家に新しい若いお母さんがやってくる、そして、その若母の着ていた下着を失敬して性に目覚め、出張気味の父親の目を盗んで義母と関係を結び、様々な性技を教え込まれるといった内容だった。
 その若母は父親の部下だった。十歳以上も離れた夫婦となった。初めは夜の時間も長く、年相応にかまってくれたが、次第に父親の帰宅時間も遅くなって、夜もご無沙汰気味になる。少年も性に関心を持つ年頃にさしかかり、そうおおっぴらにも出来にくくなってくる。そして出張中に、男の同僚が訪ねて来る。ついに、若い身をもてあました母親がつまみ食いをする。何度か重ねる内に、偶然早引きしてきた少年は母親と知らない男性との逢瀬を目撃してしまう。