少女の思いで2

「現像よろしくね、この子のヌードが写ってるからきれいに焼いてあげてね」
そういうとその人は笑顔で任せてと言って暗室に入っていきました。30分くらい待ってたら、その人が出てきました。出来上がったようです。白黒のスナップに何枚もあたしの裸で泳ぐ姿や甲羅干しをしている姿、歩いているところなど写っていました。あたしはだんだん恥ずかしくなっていきました。そして極めつけ、海岸の石の上に座ってるところの写真が大きく引き伸ばされていました。これはかわいいからしばらく部室に貼らせてほしいといわれ、困っていると、お姉ちゃんは「いいよ」って言っちゃいました。そのままその写真は壁に大きく貼られました。これから先いろんな人が見るんだろうなぁ。そんな時男の人が入ってきました。壁の写真を見て「かわいい！」って叫びました。それを聞いてあたしは少しうれしくなりました。そんな様子を見てかおねえちゃんは今から撮影会をしようといいました。
部室を出て、スタジオだという場所に行きました。スタジオといってもちょっと大きめのプレハブでした。だから窓から日光が降り注いでいます。でもさすがスタジオというだけあって、いすやベッドなどよくモデルを使う写真に使われているセットが並んでいます。
「さ、脱いで」
お姉ちゃんがさらっと言いました。あたしはびっくりしてしまいました。あたしがモデルなの？部員という人がさっきより増えて１７、８人はいます。半分以上男の人です。あたしは恥ずかしかったけど、でもお姉ちゃんが見ているしまずブラウスに手をかけました。
「あ、脱ぐところも撮影したい」
一人の男の人が言いました。結局みんなの見ている前で一枚一枚脱いでいきました。ブラをとって、最後にパンティーを脱ぐと歓声がおこりました。
「かわいい！！」とか「肌がきれい！」とかみんな言っていました。その言葉であたしは少しうれしくなり、撮影会は無事に進んでいきました。モデルってとても気持ちいいんですね。いすに座ったり、ベッドに寝そべったりしてポーズをとるとまるでアイドルにでもなった気分。終わったあと、皆さんがまた来てね、と言ってくれたのも嬉しかったです。
その後お姉ちゃんと大学を出ました。誰もいやらしい目で見なかったので不思議に思っていると、
「Jr.がかわいいからよ。あの人たちはかわいいことと、写真のできに一番興味があるの」
っておねえちゃんが言いました。
その日はほかにどこかに行くということはなかったけど、写真部の人と会ったことがあたしにかなり大きな影響を与えた日でした。