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倒錯日記8

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「あ、あの、安藤啓太って言います。涼子の…」「あぁ、涼子ちゃんの弟さんね?どうぞ、入ってください」インターフォン越しに綺麗な声が聞こえた。ドアを開けると、男物のYシャツ姿の美しい大人の女性が立っている。
シャツの裾からすらりと伸びる白い脚。少年は目のやり場に困ってしまった。
「こんなカッコでごめんなさいね」微笑を浮かべながら直美が言う。「い、
いえ、あ、あの、、、涼子は…」顔を真っ赤にしながら啓太が聞いた。香水
だろうか、シャンプーだろうか、直美の甘い香りが啓太の鼻をくすぐる。
「涼子ちゃんね、今ちょっと眠ってるわ。起こすのもかわいそうだからこっ
ちで少し待ってあげて?」「あ、あの、でも…」「いいのよ、遠慮しない
で」そう言ってリビングへ案内する。事実、涼子は快感のあまり、ベッドの
上で気を失ったようになっていた…
「そこに座ってて。お茶でも出すわ」「あ、すみません…」ソファーに腰掛
ける。色っぽい女性と2人っきりで、なんだか居心地が悪い。『なにやって
んだよ、涼子のヤツ…』直美が戻ってくる。「オレンジジュースしかないけ
ど、いいかしら?」「あ、はい、結構です」慣れない敬語を駆使して答え
る。「あ、言い遅れたわね。私、須藤直美っていうの。よろしくね」微笑と
ともに言った。思わず再び赤面してしまう。「あの、涼子は…」「涼子ちゃ
んとはね、お友達みたいなものかな…?」どこでこんな綺麗な女性と知り合
ったのだろう。「涼子ちゃんから時々聞いてるわ、啓太君のこと。双子ちゃ
んなんですってね?」そう言って見つめる。確かに中性的な顔立ちだ。まだ
声変わりも始まっていない、華奢な感じ。啓太はドギマギしながら直美との
会話を続けていた。
「ところで…」直美が振り返る。「はい…?」啓太はキョトンとして答え
る。「これ、何?」直美が手にした白い布切れ。あれは…「!!」ギョッと
する表情を、直美は見逃さなかった。「見覚え、あるみたいね?」さっきと
打って変わって、直美の声が警察官の尋問のように聞こえる。「これ、涼子
ちゃんが持って来たんだけど、涼子ちゃんの物でも、お母様の物でもないん
ですってね」「それが啓太君のタンスに入ってたんですって。何でかな
ぁ…?」啓太はうつむいたままだ。頭の中が真っ白になっていた。どうして
いいのか分からない。
「聞いてるの!?」直美が声を荒げると、ビクッとして顔を上げる。泣きそ
うな、そんな顔だった。「これ、どうしたのって聞いてるのよ?」「あ…、
あの…」消えいりそうな声だ。「はっきり喋りなさい!男の子でしょ!」
「あの…、盗りました…よその家のベランダから…」白状してしまう。啓太
が直美の手中に落ちた瞬間だった…
「ふぅん…、人の物、盗ったらいけないことぐらい知ってるわよね?」
「…」「お母様は知ってるのかしら…?」「!あ、あの、…」「知らない
の…?」「…はい…」「じゃ、警察にも…」「お願いです!もうしませんか
ら!」啓太が哀願する。涼子の時と同じだ…直美は心中でほくそ笑んでい
た。こうも同じ手口で罠に掛かるとは…
「じゃぁ、黙っといてあげようかな…?」「ホントですか?」パッと顔色が
明るくなる、そんなとこまでソックリだ。「ただし…」一瞬の間を置く。
「これで啓太君が何してたか教えてくれたら…ね」再び啓太の顔色が真っ青
になる。
「言えないの?」「あの……」「そう、言えないのね」冷たく突き放すよう
に言って立ち上がる。「言います!あの…オナニー…、してました…」まん
まと罠に嵌っていく啓太。「聞こえないわ、もっとハッキリ言って」「オナ
ニーしてました!」一気に言ってしまった。耳まで真っ赤になっていること
は、啓太自信でも分かっていた。でも、これで終わった…そう思っていた啓
太は甘かった。「どうやって…?」「え…?」「聞こえなかったの?どうや
ってオナニーしてたの?」泣きそうになった。これを言ってしまえば直美は
侮蔑の目で啓太を見るだろう。絶対に人に知られたくない性癖だった。「言
えないの?」容赦なく直美が問いかけてくる。「…」「言うの?言えない
の?ハッキリして!」もう言ってしまうしかない。母親に知られるくらな
ら、他人に知られたほうがマシだった…「自分で履いて…上から擦って…」
直美は驚いた。そういう答えが返ってくるとは予想もしていなかった。啓太
はうつむいていた。直美の軽蔑の視線浴びていて、侮蔑の言葉を浴びる、覚
悟をしていた。
「そう…」ほら。僕は軽蔑された…「じゃぁ、ここでしてみせてよ」今度は
啓太が呆気にとられる番だった。「聞こえなかった?見てみたいな…こんな
Hなパンツをオトコのコが履いてオナニーしているとこ…」啓太の想像を遥
かに超える答えに、混乱していた。『え…?どういうこと…?』
「さ、やってみなさい!そしたらみんなに黙っといてあげる」その一言に啓
太は腹をくくった。「…分かりました…」一番知られたくないことを言って
しまった。これ以上何を見られても構うもんか、そんな心理が働いていた…

Tシャツを脱ぎ、ズボンを下ろす。一瞬ためらう。「どうしたの?」その言
葉に、一気に真っ白なブリーフを下ろす。股間を手で隠す啓太。
「手をどけなさい」言われて、手を両脇へどかす。まだ陰毛も生えず、皮も
被ったままの男性器。真っ白な瑞々しい肌の全裸の少年。下腹部以外は少年
とも少女とも言える、そんな妖しい雰囲気を出している。この状態に興奮し
だしたのか、やや硬くなりつつあるようだった。
「さ、履いて」直美がショーツを手渡す。ゆっくりとレースのショーツを履
く啓太。息が荒い。ムクムクと布の下で大きくなっていくようだ。
「始めなさい。言われないとできないの?」厳しい言葉が飛ぶ。自分の意思
と無関係に、自慰行為をさせられる。美しい女性の前で、恥ずかしい性癖を
晒して…異常な状況に、普段にはない興奮を、啓太は覚えていた。布の上か
ら性器を擦る。「はぁ…、はぁ…」息が荒くなる。先端がショーツの上から
わずかに出ている。透明な液が溢れ、ショーツを濡らす。
「ふぅん…、もうパンパンになってるわね…?」荒い息を立てながら、少年
は頷く。「あぁ…、もう…」「イキそうなの?」頷く啓太。「まだだめよ。
これはお仕置きなんだから。イキそうになったら手を止めなさい。私がいい
って言うまでイッては駄目。わかった!?」「は、はい!」慌てて手を休
め、少ししてから再び股間を撫でだす。
「いつもこんなことやってるの?」「…はい…」「履くのはこのショーツだ
け?」「いえ…」「何を着てるの…」「…あの…、涼子の…、制服とか…、
水着とか…、普段着とか…」「あら…、啓太君て女装子ちゃんなのね?」
ぶんぶんと首を振る啓太。否定はするが、そんなこと直美も、啓太自身も分
かってることだった。
「だって、涼子」寝室に向かって言う直美。啓太は何を言っているのか、一
瞬意味が分からなかった。「聞いてたんでしょ?ドアを開けなさい!」ドア
の向こうから人の気配がする…啓太は忘れていた。涼子の存在。
「仕方ないわね」直美が席を立ち、そしてドアを一気に開けた。そこには、
そこには体操シャツとソックスだけを身に纏い赤い首輪を付けた半裸の少
女…涼子が立ち尽くしていた…
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