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倒錯日記

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「そこに座りなさい。」私は少女に言った。おずおずと椅子に座る。
ほんの数分前の出来事。
「いらっしゃいませ!」店に入ってきた真面目そうな彼女の様子は他の客とは違っていた。なんだか落ち着きがない。そして… 陳列してあるリップクリームを鞄に入れる。やっぱり。店をでた瞬間、彼女を追いかける。伊達に女ながら店長をやってるわけではない。
「あなたがここに連れて来られた訳、わかってますよね?」うつむいたまま黙っている。「鞄の中身、全部出してもらえますか?」出てきたのは携帯、家の鍵、財布、学生証、そしてリップクリーム。学生証を見る。「○○中学の1年生ですか…安藤涼子ちゃん。」この辺りでは有名な私立中学だ。
「これから警察と学校に連絡…」言い切らない内に彼女が顔を上げて言った。「お願いです、見逃してください!」目に涙を浮かべている。「このことがバレたら退学になっちゃう…」
「そんなことを言ったって、万引きは犯罪なのよ?」「お願いします!何で
も言うことを聞きますから!」彼女の哀願する様子を見ていると胸の奥で何
かが燃え立つのを感じた。
「なんでも言うことを聞くって言ったわよね?」彼女の顔にホッとしたよう
な表情が広がる。「言っておくけどさっきの様子は全部防犯カメラが録画し
てるのよ?」「分かってます…」ちょっと落胆する。見ていて面白いくらい
の変化だ。「ここでちょっと待ってなさい」
店にでると店員のコが話しかけてくる「さっきのコ、どうなりました?」
「あまりに謝るから今回は見逃すわ。家まで送って、そのまま今日は上がる
から、後はよろしくね」「へぇー、店長って意外と優しいっすね」その言葉
に笑みで返す。
「私の車に乗って」彼女を助手席に乗せる。「私、どうなるんですか?」こ
のまま警察あたりに連れて行かれるのでは、と不安なのだろう。「安心し
て。警察でも学校でもないわ」安堵の表情を浮かべる。「なんでも言うこと
を聞くっていったわよね?」「はい!許してくれるならなんでもしま
す!!」「じゃぁ、まず、ウチをお掃除してもらおうかしら。最近忙しくて
なかなかできないのよねぇ…」「はい!そんなことでよければ!!」うれし
そうな顔で涼子は答えた。


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