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一夏の経験

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第一章 下着泥棒
 
 健一は、小さいときから一人で居ることが好きだった。勿論初めからそうだったわけではない。家が東京の団地住まいで、親も共働きだったため、今では死語になってしまったが、いわゆる「鍵っ子」と世間で言われる子供だった。学校から帰って、鍵で玄関の扉を開けても出迎えてくれる人も居ない。友達と遊びに出ることもあったが、一人で居ると無性に人恋しくなり、無意識のうちに母親の下着をタンスからとり出しては広げ、顔を着けて陶然とし、時間を忘れた。
 初めは母親が洗濯物を取り込むのを手伝っているとき、肌触りのいい母親のブラウスのスベスベした感じにうっとりしてから次々に様々なものに手を伸ばした。一時スカートの裏地にもはまった。光沢のある生地に扇情的な魅力とツルツルした肌触りのよさに惹かれた。そんな一人遊びを憶えた頃から一人で居ることが苦ではなくなった。
 小学校低学年の頃、母親のタンスをはじめて開けた。一番下の段には下着がぎっしり締まってあった。色とりどりのお花畑のような鮮やかさ、それに何とも言えないうっとりするような香りに惹かれて思わずその中に顔を近づけていた。子供心にもそれはいけないことだと分かっていたから、決して誰かが開けたと思われてはいけないのだと知っていた。一つ取っては広げ、元あったようにたたみ、戻してから次の物を取りだした。
 その時薄手の白いパンティの股のところがいやに茶色く変色しているのが気になり何度もそこの匂いを嗅いだ。いつ開けてもそのパンティをまず広げてみた。今思えば、生理で下りてきた血の痕だった。その後、タンスの一番奥に締まってあったお腹のところがサテンの生地でテカテカしていてそこにバラの刺繍がある白いガードルが気に入って、何度も取り出しては臭いを嗅いだり、裸になり履いてみた。そのガードルを結局健一は自分の引き出しにしまい込んだ。
 まだそのころは射精まで至らず、その後暫くして、ハレンチ学園という漫画が流行って、ペニスを露出しながら読んでいるとき、女の子の裸の絵がたくさん登場する場面で突然白いぬるぬるの液体が噴出した。
 それからはその白い液が出るときの快感に酔いしれて、新聞のチラシなどに入る下着の広告や薄着をした女の人の写真に興奮してはペニスをさすった。またペニスにカードを閉じるときに使う金属製のリングを差し込んでは肥大させて遊んだ。
 中学生になると、ますます両親が居ない時間が増えた。母親も夜遅くなって帰ることも度々あった。健一は大きくなるにつれて母親のものでは満足できなくなってきた。夕方一人で出歩いては人の家のベランダに干した下着を眺めて歩いた。ある時、大きな家の庭にたくさんの洗濯物に混じって色とりどりの下着が干してあるのに気が付いた。植え込みの木々で中が見えにくいが、塀を乗り越えれば見つからずにそこまで行けそうだった。ある時人通りが無くなるのを待って侵入した。一度成功すると何度でもしたくなった。
 その度ごとに様々な下着が手に入った。もらった手帳にその日にゲットした宝物をイニシャルで書き込むようにした。「7月4日(日)?P2B1」「7月10日(土)?T1S1K1」という具合に。Pはフルバックのパンティ、TはTバックパンティ、Bはブラジャー、Sはストッキング、Kはキャミソールの略だ。
 そんな書き込みに熱中するようになって暫くしたある日、偶然その家に入っていく二人の若い女性の姿を目撃した。とてもきれいなお姉さんたちだった。20代後半だろうか。健一にはよく分からなかったが、そんなことはどうでもよかった。今ポケットにある下着があんなきれいな人が着ていたものだと分かると頭の中に弾けるものを感じていた。
 何度も成功するので、そこへ侵入するのが日課になった。そして、夏休みに入って間もなくのこと、盗みをはたらくという罪の意識もなくなりかけていた頃のことだった。いつものように人通りの無いのを確認すると、塀を乗り越え、洗濯物の所まで走った。干してあったピンクの紐ばかりの小さな布きれを取って振り向くと、その前に二人の女の人が待ちかまえていた。
 少年より10センチほども背が高い大柄な、あの時のお姉さんたちだった。息を飲み込む間もなく、行く手を阻まれ、走り出そうとするのだが足が動かない。腕を捕まれ声も出せず小さく黙り込む。「ちょっと、こっちに来なさい」ベランダから家の中に引きづり込まれた。
 「ポケットの中のものを出しなさい」大きな怒気を含む声に縮こまり、しずしずとポケットから少年はさっき盗んだばかりのピンク色のTバックショーツを取り出した。「今日が初めてじゃないわよね。これまでずいぶん私たちの下着が無くなっているんだから」「はい」消え入るような声で答える。「どうしてこんなことするの?どうして私たちの下着なんか盗んだのか言いなさい」「・・・」
 「・・・そう、じゃ、しょうがないわね。言えないなら調べさせてもらうわ。着ている物を脱いで」その言葉に驚く少年だったが、罪悪感と後悔とで足がガクガクして、腕は硬直して動かすことすら出来ない。
 「自分で脱げないなら私たちが脱がして上げる」二人の香水の匂いだろうか、いい匂いがして立場を忘れて頭の中がボーっとしている。着ていたTシャツを脱がされ、ズボンに手がかかり足元まで下ろされた。男の子のパンツがあるはずの場所には、前面と裾にレースをあしらった白いナイロンのパンティがあった。
 「何なのこれは、私のじゃない。恥ずかしい。それに何これ濡れてるの? 君、下着泥棒して興奮しちゃってるの」
 「きみって変態? 男なのに女物の下着なんか着ちゃって。女のものが着たかったら、自分で買って着たらいいのに。どうして人の物なんて盗むの?」
 健一はもうどうしたらよいのかわからない。気が動転して何も考えられなかった。今自分が置かれた状況に身体全体が沸騰してくるようだ。お漏らししてしまうような感覚があり、それだけで沸騰の頂点であるペニスは痙攣しているように感じる。今にも何かが吹き出しそうな予感さえしていた。結局もじもじしているだけで何も答えられない。
 「新しいパンティお母さんに言って買ってもらったら?」「でも、それじゃダメなんでしょ。誰かが着ていたものじゃなきゃ。どこかで聞いたことあるわ。使用済みの下着でオナニーするっていう変態のこと。あなたもそうなの? だったら自分のお母さんのでしたら?」
 「お姉さんたちのがいいんです。きれいだから」消え入るような声でやっとのこと少年は言葉を差し挟んだ。「やっぱりそうだ。変態なのね。引っかかった。白状したわね。いったい私たちの下着で何をしたの? どうやったのか、いまやって見せなさいよ。さあ。さあ、早く」
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